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不要なXcode15プロジェクトをすっきり削除

Xcode15

開発の世界では、プロジェクトの終わりは新たな始まりを意味します。
Xcode15で作業している開発者の皆さん、古いプロジェクトを整理して新しいアイデアに集中する準備はできていますか?

このガイドは、プロジェクトの削除という一見単純なタスクを通じて、開発環境をリフレッシュするための洞察を提供します。

ファイルのバックアップから「Derived Data」のクリアまで、一歩一歩丁寧に進めていきます。
整理された作業スペースで、新たな創造をして下さい。

目次

Xcodeとは

XcodeはiOS、macOS、watchOS、tvOS向けのアプリケーション開発に使用される統合開発環境(IDE)です。
2024年2月現在、最新バージョンであるXcode15は、UIの改善、コードの自動補完機能の向上、デバッグツールの拡張など多くの新機能と改善が導入されています。
これらの機能は、アプリケーション開発のプロセスを加速し、より直感的にします。

しかしながら開発プロセス中には、さまざまな理由でプロジェクトを完全に削除する必要が生じることがあります。
例えば、プロジェクトが不要になった場合や、新しいバージョンで一から再開する必要がある場合などです。また、プロジェクトを整理し、ディスクスペースを解放することも、削除の一因となり得ます。

プロジェクトの完全削除が必要な理由

プロジェクトファイルだけを削除すると不完全な削除になってしまいます。
Xcodeは、プロジェクトデータを複数の場所に保存し、キャッシュや一時ファイルを生成するため、これらすべてを手動で探し出し削除する必要があります。

不要なプロジェクトを完全に削除することで、システムの整理を保ち、将来的なプロジェクトに影響を与える可能性のある残留データを除去することができます。
また、ディスクスペースを解放し、システムのパフォーマンスを向上させることができます。

プロジェクトの完全削除の手順

具体的な手順は次の3ステップになります。

STEP
プロジェクトフォルダのバックアップ
STEP
プロジェクトファイルを削除
STEP
「Derived Data」フォルダを削除

プロジェクトフォルダのバックアップ

プロジェクトフォルダをコピーして外部ドライブなどにペーストして下さい。
プロジェクトフォルダの場所が分からない場合は次の「プロジェクトフォルダを削除」を先に読んで下さい。

後に説明する「Derived Data」フォルダはバックアップする必要はありません。

単なるコピーでは心配な場合は、Time Machine(macOSに組み込まれているバックアップソフトウェア)やその他の専用バックアップソフトウェアを使用して、定期的なバックアップを設定することができます。

プロジェクトフォルダを削除

プロジェクトファイルの保存場所は、新規にプロジェクトを立ち上げるときにフォルダを指定しますからわかっているはずです。
「Finder」を開いてプロジェクトフォルダーをゴミ箱に入れて下さい。

プロジェクトファイルの保存場所が分からない場合は、次の手順で削除します。

  • Xcodeの既存プロジェクトを開く。
    既存プロジェクトがなければ新規プロジェクトを作って下さい。
  • ナビゲーターエリアのナビゲーターバーのフォルダマークをクリック
  • 本体エリアにあるプロジェクト名を右クリック
  • Show in Finderをクリック
  1. 1つ上のフォルダをクリック
  1. 該当するプロジェクトフォルダを削除

「Derived Data」フォルダを削除

Derived Dataフォルダは、Xcodeがプロジェクトをビルドする際に生成する一時ファイルやキャッシュデータを格納するための場所です。

Derived Dataフォルダは作業効率化のために役に立ちますが、このフォルダに格納されているデータが古くなったり、破損したりして正常にビルドやデバッグがおこなえなくなることがあります。

そのような場合、Derived Dataフォルダを手動で削除することで、問題を解決し、Xcodeに新たなクリーンな状態でビルドを開始させることができます。

次により「Derived Data」フォルダを削除して下さい。

  1. Xcodeを開く。
  2. メニューのXcodeをクリック
  3. Settings…をクリック
  1. Locationsをクリック
  2. 「Derived Data」の
  1. Derived Dataをクリック
  1. すべてのフォルダを削除

まとめ

XcodeはAppleの開発環境で、iOSやmacOS向けのアプリ開発に使用されます。

記事では、プロジェクトが不要になった際や、新しいバージョンでの再開が必要な場合の、削除プロセスを解説しています。

完全削除には、プロジェクトフォルダのバックアップ、プロジェクトファイルの削除、および「Derived Data」フォルダの削除の3ステップが含まれます。これにより、システムを整理し、ディスクスペースを解放し、システムのパフォーマンスを向上させることができます。

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